睡眠
「東大受験生といっても眠たい時は思い切って眠りましょう」
受験生にとっての悩みの1つに眠気があります。受験関係者には「睡眠時間が足りないなら睡眠時間をとことん削れ!」とたまにこんな事を言う人がいますが、睡眠時間は最低6時間の確保は必要だと思います。
そして、勉強中に眠気が襲ってくると我慢するのがなによりもつらいものです。特に食事した後などチョット時間がたつと無性に眠たくなってきます。そんなボ〜とした頭の状態では勉強を続けようとしても、なかなか効率はあがりません。
ですから、そんなときは思い切って寝てしまいましょう。
しかし、数時間も寝てしまっては時間がなくなってしまいます。
受験は時間との戦いであるのも1つの真実です。
では、どうしたら良いでしょう?
本当に眠たい時は15分〜30分だけ寝るという方法もあります。「15分後(〜30分後)には起きるぞ」と自分に宣言してください。そして、目覚ましをセットして寝て下さい。たったこれだけでも意外と頭がすっきりします。
また、何度かこの方法を繰り返すと、人間には体内時計があるからなのか、目覚ましが鳴らなくても、ちょうどピッタリの宣言した時間通りに起きられたりすることがあるかもしれません。本当ですよ。(偶然ではなく、人間の能力、自分の可能性の発見にビックリして見てください)
徹底的に眠たい時は思い切って90分だけ寝てしまってもいいと思います。でも、それ以上はダメです。徹底的に眠い時は90分と決めて寝て下さい。それ以上だと、そのまま朝まで寝てしまうことになりかねませんので90分までとして下さい。
90分のメカニズム
人間の眠りの周期は90分周期なので、90分ごとに浅い眠り、深い眠り、浅い眠りと繰り返します。そしてその周期の浅い眠りの時に起きるのが上手に起きるコツです。浅い眠りの時起きると意外と頭がすっきりします。逆に深い眠りの時だと、非常に起きづらく、無理して起きると返って気分が悪くなったりし、起きて勉強し出すまでにもだらだらと時間がかかってしまいますので、眠りの周期・リズムを考えて、昼寝、ちょい寝の自分に取ってちょうどよい時間を決めることがベストです。(でも昼寝、ちょい寝をしたら夜寝る時間は削るなど調整してくださいね)
要するに、だらだらと眠たい状態でいるのであるならば、頭をすっきりとさせてから改めて勉強を始めるほうが、はるかに効果的であるということです。
朝は6時に起きる習慣をつける
人間の頭がしっかり働くようになるまでには、起床後3時間くらいかかると言われています。試験中に頭があまり働かず、ボーッとした状態で試験に臨んでも決してよい結果は出ません。
ですから、試験開始時間の3時間前に起きることが必要となります。だいたいの試験は9時前後の始まりが多いようですので、午前6時に起きるのがよいのです。
また、本番の試験当日だけ6時に起きるのもいいのですが、人間というのは生活リズム(バイオリズム、体内時計など)を持っていますので、それらを考えると、日頃から朝6時に起きることを習慣にすることをお薦めします。
そしてできたら朝学習を是非お薦めします。
朝学習の薦め
朝学習は後述のお薦めの暗記法と関連し、前日の暗記物の復習を始めたり、頭をすっきりさせるために、軽めな計算(軽めでない計算もあると思いますが)などを始めたりし、頭を活性化して、前日の復習中心で行くのがよいです。
前日覚えたモノを次の日の朝復習できる習慣にあるかないかは大きな差をもたらします。
別に机の上でなくてもかまいません。むしろリラックスできるトイレなんかお勧めかもしれない(他の家族の人に迷惑でなければ)。もちろん、電車の中でも、学校でも場所は気にしなくてもよいと思う。毎日の電車の中で英単語を完成させた受験生もいます。
その後1日後、2日後、1週間後、2週間後、1ヵ月後と復習スパンを長くしていくと長期記憶として脳に確実に刻み込まれます。特に復習は理解しているかどうか、覚えているかどうかを自分に問いただし、速答(理解しているかどうか、覚えているかどうか)で、間違いなく理解できている・覚えているものと曖昧(あいまい)なもの、まったく理解できていない、覚えていないものを峻別(しゅんべつ)し、曖昧(あいまい)なもの、まったく理解できていない、覚えていないものを繰り返して学習してください。
特に朝の慌ただしい中(本当はリラックスしてもらいたいのですが)、時間は1分1秒が貴重な状態で、落ち着いてできないという方がおられるかもしれませんが、そのような状態だからこそかえっていいのです。差し迫った状態だから誰でも時間を大事にし、だからこそ効率よく復習できるのです。復習しようとするのです。時間を気にすること、時間を意識する観点を日々の学習に組み入れることは、東京大学合格には絶対必要なことです。
生活習慣の安定なくして東京大学に合格できる道なし!