東大合格のための学習計画ガイド
1 勉強時間より「穴つぶし」
まず考えるのは時間数ではなく苦手単元の解消です。
できない分野を一つずつ得意に切り替えること――これが得点を伸ばす最短ルートです。
実行ステップ
- 受験科目ごとに教材の目次をざっと点検し、わからない単元にチェックを付ける
- マーク管理法(× ▽ △ ○ ◎)で進度と精度を可視化
- チェック箇所がなくなるまで何度でも回転させる
2 無理のないペース設定
急に「毎日10時間」は事故の元。現状+1時間から始め、2週間おきに30分ずつ増やすイメージで進めます。
ウォームアップ式増量
Week 1–2 現状+60分
Week 3–4 現状+90分
Week 5 以降 現状+120分
体調が崩れたら即リセットし、前の段階からやり直すのが安全です。
3 年間→月間→週間の三層計画
①年間計画(週単位でざっくり)
・試験日と主要模試をカレンダーに書き込む
・各教材の完了デッドラインを「◯月第◯週」で決定
②月間計画(週単位・日付入り)
・年間計画の〆切から逆算して週ごとの教材ページ数を割り振る
・空白週を「調整用」として必ず1枠確保
③週間計画(時間単位)
・曜日ごとに教科テーマを固定
例 月:数学 火:英語 水:理科 木:国語 金:地歴
・毎朝その日の教材を机に積み上げ、終わったら元に戻す
4 可処分時間を算出する
試験前日までの総日数を算出し、睡眠・学校・移動・食事を引いた「使える時間」を把握する。
例 残り291日で勉強可能時間1164時間 → 1日平均約4時間。
必要なら睡眠や娯楽を微調整して確保時間を上積み。
5 計画を実行しやすくするコツ
- 教材を始める前に必ずタイマーをセットし、所要時間を答案横に記録
- 毎日学習ゼロの日を作らない(5分の単語復習でも可)
- 予備日を週1入れ、未達分をそこで必ず回収
- 達成した項目に日付を赤字で書き込み、進捗を可視化
6 学習時間は自然に増える
計画が軌道に乗ると「どこを伸ばせば合格点に届くか」が見えてきます。ここまで来れば学習時間を追加する動機が内部から湧くため、無理なく1日6〜8時間体制へ移行可能です。増やせないと感じたら計画のどこかにムダがあるサイン。
7 今日から始める3アクション
- すべての教材の目次をチェックし、苦手単元に印を付ける
- 来週末までの週間計画を「曜日固定方式」で作成
- 明朝からタイマー計測を開始し、学習ゼロ日を二度と作らない
この流れで「穴を潰す教材回転」と「三層計画」を回し続ければ、学習量は自動的に増え、得点曲線は右肩上がりになります。