プロ直伝「マーク管理法」──教材を計画的に“使い切る”シンプル手順
受験指導のプロがすすめる
「マーク管理法」で教材を計画的に“やり切る”コツ
ポイントは3つだけ
- 問題を解いたら 日付+記号 を書く
- 記号は「できなかった → できる」へ 少しずつ格上げ
- 週1回まとめて 記号の動きを見直す
1. 記号を書き込むだけで“進度表”になる
記号 | 意味 | どう感じたら付けるか |
---|---|---|
× | 全く歯が立たない | 手も動かず、解説を読んでもチンプンカンプン |
▽ | 例を見ればわかる | 解説を読めば「なるほど」と思える |
△ | もうちょい | ヒントがあれば解ける/時間オーバーで解けた |
○ | ほぼ OK | 自力で解けるがテンポが遅い |
◎ | 完全 OK | どのタイミングで出されても時間内でスラスラ |
☆ | 神レベル | ◎を2週間以上寝かせても自己最速で解ける |
やり方
- 問題番号の横に「7/10 × 120s」のように書く
- 同じ問題を解くたびに新しい日付と記号を追加
- 目安は 1問につき 5 回 以上チャレンジ
2. 記号を1段ずつ上げる「格上げマイルール」
今の記号 | 次の目標記号 | 意識すること |
---|---|---|
× → ▽ | 解説を読み切る/類題を1問だけ追加 | |
▽ → △ | 制限時間+αでいいので自力解答にトライ | |
△ → ○ | 制限時間を守る/途中式もミスゼロ | |
○ → ◎ | ランダム出題でも解けるまで間隔を空けて再挑戦 | |
◎ → ☆ | 2週間〜1か月あとに再テストし自己最速を更新 |
コツ
- 「今日は△を○へ」のように目標を1段だけに絞る
- ×が大量にあっても気にしない。動けばOK。
3. 週1回の“ざっくり点検”で計画を回す
- ざーっとページをめくり 記号の数を数える
- ×/▽ が多い単元 → 来週の重点
- ○/◎ が多い単元 → 週1の軽い復習でキープ
- 付箋を併用すると見やすい
- ×や▽には赤い付箋 → 解けたら剥がすだけ
- 剥がす瞬間がちょっとしたご褒美になる
- 2か月ルール
- 貼ってから2か月以内に剥がせない付箋は要リスケ
4. よくある質問
Q | A |
---|---|
記号を細かく付けるのが面倒… | 3段階(×・○・◎)だけでも十分。まずは続けること優先 |
「◎」が全然付かない | 時間を短く区切って何度も回すと◎に近づく |
新しい参考書に移りたい | 1冊の8割が◎か○になってからが目安 |
5. 今日から始める 3 ステップ
- シャーペンと赤ペンを用意
- 今日解いた問題から 日付+×/▽ を書き込む
- 1週間後、×のページを開いて 再挑戦タイム を取る
まとめ
記号を書くだけで「進度表」「間違いノート」「計画表」が一体化。
紙もアプリも不要、習慣化すれば自然に“教材をやり切る人”になれます。
まずは×を1つだけ▽に変えるところから始めてみてください。