「今日はまったく勉強する気がしない…」と感じたときの対処マニュアル
はじめに
どんな受験生でも、ときどき 「やる気ゼロ」 の日があります。
ただし計画を1日崩すと立て直しは意外と大変。体調が悪い日は休むべきですが、「なんとなく気が乗らない」 だけなら上手にスイッチを入れて乗り切りましょう。
1.“やる気スイッチ”は始めてから入る
脳の仕組み | ポイント |
---|---|
側坐核(そくざかく)が動くと集中モードに入る | 刺激(行動)→活性化→やる気アップ という順番 |
逆に「やる気が出たら始める」は起動しづらい | まず数分だけでも手を動かすほうが効率的 |
やる気を呼び込む〈チョビ勉→ドカ勉〉ステップ
- チョビ勉(5〜10分)
- 単語カード10枚/公式暗記/計算1問など
- 「まだいけそう」と感じたら もう1セット
- 脳が温まったら ドカ勉(通常ペース)に切り替え
コツ:始める前に勉強場所と教材だけは準備しておくと着火しやすい。
2.“手も足も出ない問題”には《トンネル工法》で挑む
手順
- 細い穴を開ける
- 解説をざっと読み、概要だけ把握
- ノミで少し削る
- 計算途中まで/図だけ描くなど“出来るところ”だけ解く
- 何度も往復し拡張
- 同じ問題を日を空けて再挑戦 → 記号を ×→▽→△… と格上げ
- 貫通したら仕上げ
- 類題を解いて「◎→☆」レベルへ
「雨だれ石をうがつ」方式で、必ずどこかで突破口が開く。
3.どうしても動けない日の“最低ライン”
状況 | 最低限やること | 理由 |
---|---|---|
眠気・軽い頭痛 | 20 分だけ暗記科目+早寝 | 覚える系 は低コンディションでも比較的こなせる |
何となくダラダラ | チョビ勉3セット+散歩10分 | 軽い運動で血流を上げ側坐核を刺激 |
スマホ誘惑 | タイマー25分+機内モード | 時間を区切り“始めるハードル”を最小化 |
4.モチベーション維持のちょい技3選
- 作業ログ可視化
- 今日の学習時間と進んだページをメモ → 夜に“見える成果”を確認
- ごほうびルール
- 予定を全部こなしたらお気に入りドリンクや動画15分など小さな報酬
- 勝ちパターンの朝ルーティン
- 起床 → 100 字志望メモ音読 → 英単語5分 → 朝食
- 「最初の5分」を固定すると“歯磨き感覚”で着手できる
まとめ ― “やる気ゼロ”の日をつぶす3ステップ
- チョビ勉 10 分 で側坐核に火を点ける
- 進まない難問はトンネル工法:細く掘り始め、繰り返して貫通
- 終わったらログを付ける→「やった形跡」を見える化し自己肯定感をリセット
やる気は“待つ”より“動いて呼び込む”もの。
まずは5分だけ机に向かい、チョビ勉のスタートボタンを押してみましょう。